矯正治療中の通院・メインテナンス

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矯正治療中の通院頻度

矯正治療を始めると、装置の調整や歯の動きを確認するために定期的な通院が必要となります。通院頻度は矯正装置の種類やお一人ひとりの状況によって異なります。

治療段階による通院ペースの違い

小児矯正(第1期治療) 月に1回程度
本格矯正(第2期治療) 3〜4週間に1回程度
保定期間中 3〜6ヶ月に1度程度(状態に応じて徐々に間隔を広げていきます)

矯正治療は歯が動き終わった後も、「保定期間」と呼ばれる歯の位置を固定するための期間が必要です。この期間中は保定装置(リテーナー)を装着し、定期的に通院して経過を観察します。

1回あたりの診療内容

第1期治療(小児矯正)の場合
  • 装置の適合確認と調整
  • 使用状況の確認(装着時間や違和感などのヒアリング)
  • お口の清掃指導
  • 顎や歯列の成長チェック

特にこの時期は、お子様が装置の扱いに慣れる必要があるため、ご家庭での管理や協力も重要になります。保護者の方への説明も含めて、毎回の診療でのコミュニケーションが大切です。

第2期治療(本格矯正)の場合

  • ワイヤーの調整や交換
  • 歯の動きの確認と次の計画の立案
  • 装置に不具合がないかのチェック
  • 歯磨き指導と清掃サポート

この段階では、矯正装置が歯についた状態になるため、装置の周囲に汚れがたまりやすくなります。そのため、口腔内の清掃状態のチェックと歯磨き指導も非常に重要です。

矯正治療のメインテナンス内容

矯正治療のメインテナンス内容

矯正治療中は通常よりも歯や装置の周りに汚れが溜まりやすくなります。特に成人の矯正では歯周病の管理が、お子様の矯正では虫歯予防が重要です。当院では矯正治療と並行して、次のようなメインテナンスを行っています。

装置を外した状態でのプロフェッショナルケア

ワイヤー矯正中の患者様は、装置と歯の隙間を自分で完全に清掃することが非常に難しいものです。当院では定期的にワイヤーを一時的に外し、普段磨きにくい場所を含めて音波ブラシで徹底的に清掃します。これにより、矯正装置の裏側や周辺に溜まった汚れを効果的に除去します。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)

必要に応じて専門的なクリーニングであるPMTCを行います。PMTCでは専用の器械を用いて、ご自身では除去しきれない汚れや細菌の集合体(バイオフィルム)を破壊・除去します。施術後は歯の表面がツルツルになり、新たな汚れが付着しにくい状態になります。

ブラッシング指導

矯正治療中は通常とは異なるブラッシング方法が必要となる場合があります。当院では患者様一人ひとりの矯正状況や歯並びの状態を考慮した、最適なブラッシング方法をご指導しています。正しいブラッシング方法を学ぶことで、自宅でのケアの効果が大幅に向上します。

治療期間の目安と期間が変わる理由

小児矯正の治療期間は個人差があり、一般的に数年単位となることが多いです。

第1期治療(小児矯正)

混合歯列期(6〜10歳頃)に行われ、通常は1〜2年程度が目安です。この治療の目的は、顎の成長をコントロールしたり、永久歯が生えるスペースを確保したりすることです。

観察期間

第1期治療後、歯の生え変わりを待つ「観察期間」が1〜2年程度続きます。この間も定期的なチェックを通じて、永久歯の生え方や噛み合わせの発達を観察します。

第2期治療(本格矯正)

すべての永久歯が生えそろった12歳前後から始まり、通常1.5〜3年程度かかることが一般的です。この段階では、歯を動かして理想的な歯並びを作っていきます。

治療期間が変わる主な要因

不正咬合の種類や程度

出っ歯、受け口、開咬など、咬み合わせの問題の複雑さによって治療期間は大きく異なります

成長スピードとタイミング

顎の成長が活発な時期に治療を行うことで効果が出やすくなります

装置の使用状況

取り外し可能な装置を正しく装着しない場合、治療期間が延びることがあります

日常生活の習慣

舌のクセや口呼吸などの習癖が続くと、治療の進行を妨げる要因になります

矯正後の保定期間とメインテナンス

矯正治療が完了した後も、整えた歯並びを安定させるための「保定(ほてい)」という期間が必要です。この期間をしっかり守ることで、きれいに整えた歯並びを長く維持することができます。

保定装置(リテーナー)

リテーナーには取り外しができるタイプと、歯の裏側に固定するタイプがあり、年齢や性格、歯並びの状態に応じて適切なものが選ばれます。使用期間の目安は一般的に1〜3年程度ですが、個人差が大きく、成長が続いている小児期の場合は、顎や歯の変化を見ながら対応します。

保定期間中の通院

最初の数ヶ月は1〜2ヶ月に1回程度、その後は3〜6ヶ月に1回と、徐々に間隔が空いていくことが多いです。保定装置に不具合が生じ、装着時間が守られていないと、歯が動いてしまうことがあるため、定期的なチェックが重要です。

メインテナンスの重要性

保定期間中は歯の位置を守るだけでなく、咬み合わせや口腔内の健康状態を維持するためのメインテナンスも行われます。歯磨き指導やクリーニングなどのケアも継続して必要です。また、口呼吸や舌の癖といった悪習慣が戻らないよう、生活指導も継続されます。

矯正治療中の注意点

ワイヤー矯正の場合食べ物に注意しましょう

装置の隙間に食べ物が詰まりやすくなります。特に繊維質の食べ物は注意が必要です。食事の際は意識して食べ、詰まった食べ物はそっと取り除くようにしましょう。
装置調整直後は、歯に力がかかっているため痛みを感じることがあります。そのような時は柔らかい食べ物から始め、徐々に通常の食事に戻すようにしましょう。

セルフケアも徹底しましょう

当院では定期的なプロフェッショナルケアを提供していますが、日々のセルフケアも同様に重要です。指導を受けたブラッシング方法を実践し、通常よりも時間をかけて丁寧に歯磨きを行うようにしましょう。矯正装置の周りは特に注意して清掃することが大切です。

矯正治療中は定期的な通院と適切なメインテナンスが重要

矯正治療中は定期的な通院と適切なメインテナンスが重要

矯正治療は、単に歯を動かす治療ではありません。お子様の成長に合わせて顎の発育を助け、永久歯が適切な位置に生えるよう誘導し、長期的な口腔の健康を支えることが目的です。
これは数年にわたる長期的な取り組みですが、お子様の一生の健康に大きな影響を与える価値ある時間でもあります。そのため保護者の理解とお子様自身の習慣作りも重要となります。
当院では保育士も在籍しており、お子様が安心して矯正治療に取り組める環境を整えています。矯正治療に関するご不明点や不安がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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