Interview

院長

加藤 昌亮Kato Masaaki

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親子三代続く地域密着型 「加藤デンタルクリニック」の新たな展開

親子三代の歯科医院として

親子三代の歯科医院として
ホームページを拝見したところ、親子三代で続けていらっしゃるそうですね

そうなのです。祖父、父、私の三代です。ただ、私自身は18歳からは岩手や明石など他県で過ごしていたので、甲子園には18年間しか住んでいなかったのですが…。

甲子園という地域の魅力についてはどのようにお考えですか?

甲子園の一番のいいところは、甲子園球場の歓声が聞こえてくることですね。心が和みます。昔はどんなときでも聞こえていましたが、今はマンションやアパートが建ち並び、風向きによっては聞こえづらくなりました。以前はここからライトも見えていたのですよ。

クリニックの継承と新たな展開

クリニックの継承と新たな展開
先生はお父様から医院を継承されましたが、お父様も今も診療に立たれているのでしょうか?

父も立っています。私が引き継いだといっても、長年の「大先生」と診察に来られる患者さまが半分以上いらっしゃいます。父の声を聞いただけで安心する方もいて、治療しなくても父がいるだけで患者さまが安心するという大きな強みがあります。

お父様の尊敬できるポイントは?

温厚さですね。患者さまを包み込むような余裕がある。それがすごいなと思います。

ご自身のスタイルで大事にしていきたいポイントは?

父が築いてきた、ゆっくり温厚に患者さまに接するというペースは崩さず、患者さまが安心して来ていただける診療を続けていきます。加えて、新しい患者さまも受け入れつつ、訪問診療も始めていく予定です。この医院を守りながら、外にも出向いていく形を取っていきたいと思っています。

歯科医師の道を選んだ理由

歯科医師の道を選んだ理由
歯科医師の道を選ばれた理由を教えてください

高校生のときから歯科大学に行くと決めて、歯科医師になりたいという思いがありました。そして歯科医師になった以上、この医院を守っていかなければならないという思いも強くありました。

これまでのご経歴を教えていただけますか?

明石で師匠である原先生のもとで6年間勤め、その後、西宮の谷田先生のところで西宮市の保険診療について勉強しました。また、接遇や訪問診療は明石で学び、小児矯正については別の明石の医院で勉強させていただきました。ほとんど明石で全て身につけてこの西宮に戻ってきた感じです。

訪問診療への取り組み

訪問診療への取り組み
訪問診療にも力を入れていくそうですね

そうですね。つい昨日も施設を管理している理事長様とお会いして、まずは1〜2人の患者さまから徐々に増やしていく形で始めていく話をしてきたところです。ケアマネージャーさんからの紹介があって初めてできることなので、今後も少しずつご紹介していただきながら進めていきます。

診療と訪問の両方となると大変そうですね。

確かに大変です。休みの日でも「明日の5時に見てもらえませんか」という電話がかかってくれば、見ざるを得ません。でも、それが今後の歯科医療の在り方だと思っています。

診療所に、患者さまが来ることができないのなら、
こちらから出向く。

鼻高になって「私はドクターだ」と診察室で患者さまを待つ時代はもう終わり、患者さまが困っていれば、自分から出向いたり、休日でも対応したりする姿勢が大切だと考えています。

将来的な展望をお聞かせください

将来的な展望をお聞かせください

外来と訪問診療に注力していきたいと考えています。外来ではのびのびと治療し、施設に赴いて口腔ケアをしていく。今後は小規模の診療所は淘汰されていくでしょうから、訪問診療を強化することで生き残る道を探っています。15年先を見据えると、今の75歳の患者さまが90歳になったとき、施設に入る方が増えていくでしょう。そのときに、口腔ケアができない、詰め物が取れたという方々のために私たちが出向いていく。そんな未来の歯科診療のための下準備を今から進めています。

患者さんへの思い

患者さんへの思い
治療や患者さんへの思いについて教えてください

まず基本は、お口の中をきれいにすることです。そこから歯周病が予防でき、歯の喪失を防げます。当院に来てもらえば、ダメな歯はダメとはっきり伝えますが、残せる可能性のある歯は極力残せるように努力します。ただし、ダメな歯を無理に残すと骨が溶けるだけなので、そういった場合は正直にお伝えします。患者さまにとっては厳しく感じるかもしれませんが、師匠から教わったことを実践しているだけです。結局は「加藤先生が言った通りだった」と戻って来られる患者さまが多いです。

患者さまの側に立ちつつも、過度に妥協せず、
正しい医療をご提供することが私の
使命だと考えています。

小児歯科について

小児歯科について
小さいお子さんへの対応はどのようにされていますか?

お子さまの性格によって対応を変えています。甘えて痛くもないのに「痛い」と言ったりする子には厳しく接し、きちんと座って治療に協力してくれる子には優しく接します。その子の性格や雰囲気に合わせて柔軟に対応することが大切だと考えています。また、お母さまにはレントゲン情報や治療内容をすべて開示し、しっかり説明した上で治療を進めています。

矯正治療についてのお考えは?

早期に介入することが重要だと考えています。子どもの顎の成長は上顎がだいたい12歳前後、下顎がだいたい18歳前後までと限られています。特にアジア人は上顎が小さく、下顎が出やすい傾向にあるため、早期に上顎を広げることが大切です。スペースがない状態で歯を並べようとすれば抜歯が必要になりますが、成長期に顎を広げれば大人の歯が生えてくるスペースを確保できます。
当院ではまずプレオルソによる口腔筋機能療法から始め、顎の成長を促します。それから床矯正、必要に応じてアライナー矯正と段階的に進めていきます。

目標は第一期治療で
終わらせること。

なるべく早期に介入し、長期間の矯正治療によってお子さんが話したり笑ったりすることを制限されないようにしたいと考えています。

このホームページをご覧の方へのメッセージをお願いします

このホームページをご覧の方へのメッセージをお願いします

お子さまが歯医者を怖がらないよう、歯が生え始めた頃から通院してほしいと思います。2〜3歳で初めて連れてくると、子どもは何をされるのか分からずビクビクしてしまいます。予防接種と同じで、早い段階から慣れておくことが大切です。

お子さまにはそれぞれの発達段階に合わせた口腔ケアの方法があり、混合歯列期、さらに矯正が必要な場合は器具のメインテナンスなど、12歳頃まで継続的なケアが必要になります。歯医者に長く、怖くなく、気持ちよく通ってもらうことが大事で、できるだけ早い段階から慣れていただきたいと考えます。お子さまには、歯科医院でお口の中を定期的に見てもらい、おうちの方も一緒に責任を持って予防に取り組んでいただきたいと切に願っています。

0798-49-5588

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